冷静な判断だと思った。


「そうだな・・・静かなところで休ませてやれ」

「はい」


淡々とした表情で、ロルフがアレンの腕を抱える。

横には、半泣きのナタリーが付き添った。



「う・・・ぐ・・・ひぐ・・・っ」

「泣くなよ、ナタリー」

「ひぅ・・・っ、だって・・・っ」



いつも気丈なナタリーが泣きじゃくっているのに、いつもおちゃらけているロルフが、ただ静かな目をしていた。