「エミール・・・」

「お前は友達が死ぬところを見てねえのか!?」

「エミール、落ち着け」

「ジェイソンが死んだ、パーシーが死んだ、それでもまだお前は、有名無実の正義を振りかざすのか!?」




エミールの拳が振り上げられ、反射的に歯を食いしばる。

左頬に激しい熱が響いて、背後の窓ガラスが割れる音がした。



・・・あぁ。

俺・・・何がしてぇのかもう分かんねぇや。