「家、どっち?」



「あっちだよ」





 どっち方面か聞いて、俺は送ることに。










「―――ねぇ、さっきの女の子たち……知り合い?」




「え?」





 少し歩いたとき、隣で歩く静久ちゃんが口を開いた。




 静久ちゃんを見ると、少し頬をムゥッと膨らましていた。





 す、拗ねてる…!?か、可愛い…。


 でも、なんで?






「違うよ。逆ナンされただけ」





 俺が冷たくそう言うと、「そ、そっかぁ…」とホッと肩をなでおろした彼女。