高校二年になった数日後のある日。




 俺はいつも通り、入っている族・甲羅のたまり場の倉庫にいた。





 俺は幹部をやらせてもらっている。



 俺なんかでいいのか…、って思うことも少なくないけど大切な仲間が支えてくれるから自信がつくんだ。



 大丈夫だ、って。







「じゃあ、パトロール行くか」




 総長の和也が大きなソファから立ち上がりそう言った。




「そうですね」



 読んでいた本を閉じながら、幹部の紺が言った。





「行くか~」



 欠伸を1つしながら言った、同じく幹部の奏多。





「何もなきゃいいんだけどねぇ」



 みんなよりも少しだけ高い声で、副総長の昂が言った。





 ……全員、俺の仲間。大事な、“守るべきもの”。