「ま、頑張れよ」



「えぇ。言われなくても」





「じゃあ、今度こそ。じゃあな」


「また会いましょ?」


「フッ、いつか、な」








 そして彼は、屋上から去っていった。







 私は、一人 空を見上げた。星が瞬く夜の空。





 ねぇ、見てて?いつか絶対、彼の彼女になってみせるから。



 諦めないわ。だってきっと私は、彼以外好きになれないから。