「逢恋のお父さんに会ってな」


「お父様に?」



「なんか昨日の様子見ていたらしく、『明日、ボディーガードよろしく』ってめっちゃ笑顔で言われてな」




 お父様……いたなら、助けてくれればよかったのに。声をかけてくれればよかったのに。




「で、なったわけよ」


「ふーん」




 それにしても、ナイスよお父様!


 一日好きな人といられる機会なんて、あんまりないわ。



 できたら、今日………伝えられたらいいな。





 私はあなたのことが好きです、って。




 きっと、このチャンスを逃したら……会えなくなると思うから。後悔だけは、したくない。