歌姫桜華



「ねぇ、この歌……」


「もしかして…!?」




 次々に止まっていく足。




 皆、私を囲むようにして集まる。





「♪~~~♪~~~~~~」






「やばい!MIRIAだ!!」

「引退したんじゃないの!?」


「えー!!!会えたぁ!!やばい!!!!」


「本物!?」


「引退取り消し!!??」



 ざわざわと私のことを言う。


 でも、私は気にしない。




 歌った。