歌姫桜華






 それでも、心のどこかで「デートだ!」って言って喜んでる私もいる。






 それは、久し振りに咲久と遊べるから…だよね?それ以外のなにものでもないよね?







 どうして咲久のことを考えると、胸がギュ~ってなるの?






「あー、もう!」





 クローゼットを勢いよく閉め、私はベットをガンッと蹴る。






 が、「いったぁ」と足の指を抑えながら私はうずくまった。





 見事にベットと足の指が当たり、痛みが電流のように走る。






 涙目になりながら、私は「うぅ、全部咲久のせいだ」と人のせいにしちゃいました。