「ごめんね。俺のせいで」 え…?何を言い出すのかと思ったら、謝罪?何について? 「俺のせいで、友達…いないんでしょ?」 咲久はストンと地面に腰をおろし、潤んだ瞳をこちらに向ける。 うっ……。 その目、やめてよ…。 「別に、咲久のせいじゃないし」 本当は咲久のせいだけど。でも言わない。それは私なりの思いやりだ。