「ごちそうさまでした」 満腹になったところで、私は箸をおいた。 「じゃあ、ちょっとパトロール行ってきまぁす」 「いってらっしゃい」 「気をつけてな」 「うん!」 一度二階に行き、動きやすいスキニーにあまり目立たないように灰色のTシャツ。フード付きのパーカーを羽織、深々とフードをかぶる。 そして私は、家を出た。 これが雷鳥の格好。私が私だってバレないように。