「転校生?」 「そうですけど」 「名前は?」 「周りの人に聞いたらどうですか?」 「いーじゃん。教えてよ」 質問攻めする奏多に、若干引き気味の転校生。 ゆっくりと動かす口転校生は、小さくこう言った。 「………美藍。伊島 美藍」 「美藍ちゃんか♪可愛い~~」 ニコッとまた偽物の笑顔で感想を言った奏多。