歌姫桜華








「……俺はいいんだよ。お前といたいし」





 私が思ってることがわかったのか、和也は無愛想にそう言った。




 私ってわかりやすいのかな??



 って、今、なんて!??!「お前といたいし」!?





 甘い言葉に、私は一気に顔を赤くする。……反則だよぉ。まあ、私も一緒にいたいけどさ。でも、いきなりそう言われると照れるんだよぉ。








「…そ、っか。……嬉しいっ」



「……話そうぜ。“世界”のこと。俺らのこと」



「うん!」






 二人きりだけの倉庫。今日は下っ端たちいなかったなぁ。…あれかな?下っ端たちだけで族潰し。ありえるかも。