歌姫桜華






「じゃあ、私…みんなのところに顔出してくる。じゃあね♪」



「おう」



「またな」







 龍華の倉庫、何年ぶりだろ。2・3年ぶり?ハハッ、そんなに行ってないんだ。






 私は、理事長室を去り、学校から出る。






 行ってなくても、足は覚えてる。記憶が思い出が覚えてる。






 懐かしさが頭に残ってる。






 久し振りだな。龍華の倉庫に行くのもそうだけど、みんなに会うのも。





 会える。…そう思うと自然を口が緩む。