歌姫桜華





「俺は、…そうですねぇ。


 お化け屋敷でしょうか。定番ですし」




 焼けない肌なのか、夏休み前と全く変わっていない肌の色の紺が言った。





 「和也は?」と昂が聞くと、






「休憩所」






 漫画を読んでた和也はそれだけ言って、また漫画を読み始めた。






 きゅ、休憩所って……。



 なんて簡単な…。





「昂はなにがしたいんだよ」





 と、頬杖をつきながら奏多が聞いた。