「…チッ」 追いつきやがった。 どうして……ねぇ、神様。 神様が意地悪なだけなんでしょうか。 それとも私が、幸せになってはいけないのでしょうか。 ―――――答えなんて、わかりきってるのに。 きっと答えは………後者だ。 「はぁはぁ……、やっぱ美藍は足速ぇな」 「だな………」 息を整えようと、何度も深呼吸をする銀と拓真。