歌姫桜華





「…ぁ、…あ、…みあ……、美藍…!」





 私を呼んでいる声が聞こえ、



 はっ!と起きる。





「…よかった…。起きた……」




 昂の安心した声。





「うなされてましたけど、大丈夫ですか?」




 紺の心配してる声。




 空を見ると、さっきの青さがなくなりもうオレンジ色だった。





「……うん。大丈夫だよ」




 いいのかな。私。


 みんなと一緒にいて。



 あんなことがあったのに………いいのかな?