歌姫桜華







 そしてどんどん、私は眠りという深い闇に落ちていった――――――………







『美藍さんっ!……顔出してくださいよ』





 この声………もしかして………“あいつ”?




『美藍さん!!!』




 ごめん……ごめんな……。




 あの時の私は、ホントどうしようもなかった。



 どうしたらいいのか、わかんなくて…。



 抜け殻みたいなもんだった。




 ごめん……。




 謝ることしかできなくて、ごめん……。