歌姫桜華






 なんか想像と違ってた。





 話し終えたあと、もっとドキドキバクバク心臓が鳴ると思ってたけど……逆だった。




 なんか、スッキリしてる。




 どうしてかな…?






「え!美藍が……あのMIRIA…?」



「うん」




 若干驚いてる美橙に、私は頷く。




「……話してくれて、ありがとな」



「奏多……」



 奏多は私の頭を優しく撫でてくれた。




「なんとなく……さっき仮面を見てから思ってた」



「そっか…」



 昂が予想的中、と付け足して言った。