「ほら。みんなは勉強、するんじゃないの?」 私がパチンッと手を叩き、言った。 「あ、そうだった」 と慌てながら美橙が言う。 「奏多はいいんですか?勉強しなくて。 いつもビリじゃないですか」 紺の言葉に、私は「え!」と驚き奏多を見る。 「いつもじゃねぇよっ」 ツンッと口を尖らせ、奏多が言った。 ……奏多って頭悪いんだ。 なんかチャラ男って意外と頭いいっていうイメージがあった…。