常和高校に着いた。 すごく大きい。 それが第一印象。 それに、豪華。 「ほら、行くぞ」 「は、はい」 おどおどしてる私に、総長だったという面影は一切感じられない。 でも、ちゃんと腕はなまってないはず。 お父さんもお母さんも、かつては龍華に入っていた。 お父さんは、3代目総長だったという。 そんなお父さんに憧れて、私と弟は族の世界に入ったんだ。 理事長室に着き、入った。 見た目だけじゃなく、中も広い。 迷いそう。 いいのかな?本当に。 こんな明るい世界に踏み入れても。