「……ごめんね。やっぱり、私姫にはなりたくないし、仲間も無理…。



 だから、せめて……せめて、友達になれないかな」




 これが私が出した決断。





 甲羅姫にはなれない。



 甲羅に入るのも無理。




 だったら、学校の友達。



 それくらいなら……私、できるから。




 ううん。


 私がなりたいの。


 みんなの友達に…!



「そっか…。

 わかった。俺も友達になりてぇ」



 和也が優しく微笑みながら、私に言った。