小さな小指の約束【短編】




だけど、今度は慎が離してくれなかった。



どんどん深くなっていくキス。





離れようとすると、慎が引き寄せるから逃げられない…



「…し…んっ」



名前を呼ぶとピタッと止まり離れていく慎。


え…?




「慎?」


「…壁邪魔、しかも学校だし止めとく」



あたしと慎の間にある壁。


身長的にはちょうどいいんだけど…






「杏子、帰ろ?」


「うんっ」




-END-