小さな小指の約束【短編】





「羅々ちゃん、言っとくけど、これマジで俺の彼女だから、あんまりひどいこと言わないでくれる?」




「え?…嘘ですよね?そんなブスと先輩が付き合ってるなんて」







「まだわからないの?」



ちょっと怒ってるのが分かるような言い方になってきた。



「杏子にひどいこと言うなっつってんの!これでわかっただろ、さっさと帰れよ」


慎、怒っちゃった…




あたしのために怒ってくれたんだけど…





すると、


「ちっ」



舌打ちしてどっかへ行ってしまった。