小さな小指の約束【短編】




そんなこと思ってないと思う、けど…




もしかしたらって…





だからあたしは抱き締めてる手をゆるめようとした。




そしたら、


「何してんの」



って言ってあたしの手を慎が掴んだ。





「松原先輩、そんなやつほっといて行きましょ♪」


今まであたしにたいして言ってた言葉や声とは真逆の媚をうるような声。