小さな小指の約束【短編】




そして窓の向こう側にいる慎に後ろから抱きついた。




「うわ…っと」


少し遠かったから思いっきり引き寄せたらこけそうになってた。




「慎はあたしのだから誰にもあげない!」


慎がいるから相手は見えないんだけど、叫んだ。



「な、何なのあんた!彼女でもないのに独占しないでよ!」



彼女でもないのにって…




「あたし、慎の彼女だから!独占して何が悪いのよ!」