そしてあたしたちは、保健室に逃げ込んだ。



運良く鍵も空いてて先生もいなかったから助かった。





「じきに部活も終わって探しに来ると思いますけど、どうしますか?」


「見つかったら正直に謝るよ」



その方がもっと怒らせないで済むと思うし…






「そっすか…。じゃ、俺もう帰りますね、慎怖いし…」


といって窓を開け手をかける。




「え、ちょ、大ちゃん!?」


「また今度ー!」



窓から飛び出していった大ちゃん。



「大ちゃん!!」



窓を覗きこんでも大ちゃんの姿はもうなかった。


ここは一階だから飛び出していってもグラウンドに出るから大丈夫なんだけど…