アサハは力が抜けたように、どさりと崩れ落ちた。





「妃殿下!!」





タエが驚いたようにその細い身体を支える。




皇太子殿下、正宮の妃として娶られる以前から、もともと小柄で細身の姫であった。



しかし、初産で双子を生み落として以来の病で、さらに痩せ細ってしまった。





女の細腕でも簡単に支えられてしまうほど華奢な軽さに、タエは目を剥く。






(―――ああ、なんと、はかない御方であることか………)






衝撃のあまり、アサハは気を失ってしまったようだ。




力なく、タエの胸に身を委ねる。




そのまま、今にもその魂を身体から手離してしまいそうだ。