いつになく冷然とした低いクオンの声に応えたのは、太い男の声だった。
「………しかし、ですな。
前にもお話ししました通り、貴方様にとっても、悪いお話ではないですぞ」
「………いえ。
私は、お受けするつもりは毛頭ございませんよ。
ですから、先日の祝宴でのようなことは本当に困ります。
了承もとらずに勝手に連れてきて、無理に二人きりで会わせるなど、騙し討ちのようなものではありませんか」
クオンの声は小さかったが、抑えきれない怒りと不機嫌が滲み出ていた。
(珍しいな、クオンが感情をあらわにするなんて………)
クオンはいつも穏やかで、他人に対して感情をぶつけるようなことはなかった。
アスカは、いつもと違う兄の様子に首を捻る。
「………しかし、ですな。
前にもお話ししました通り、貴方様にとっても、悪いお話ではないですぞ」
「………いえ。
私は、お受けするつもりは毛頭ございませんよ。
ですから、先日の祝宴でのようなことは本当に困ります。
了承もとらずに勝手に連れてきて、無理に二人きりで会わせるなど、騙し討ちのようなものではありませんか」
クオンの声は小さかったが、抑えきれない怒りと不機嫌が滲み出ていた。
(珍しいな、クオンが感情をあらわにするなんて………)
クオンはいつも穏やかで、他人に対して感情をぶつけるようなことはなかった。
アスカは、いつもと違う兄の様子に首を捻る。



