天と地の叙事詩Ⅲ Epic of the Ether

しばらく行くと、長い回廊の曲がり角に行き当たる。



この角を曲がると、天宮の入り口から最奥部、つまり皇族の居住区までを繋ぐ、大きな廊に入ることになる。



この大廊の左右に皇族の各々の部屋が広がっているのだが、アスカやクオンなどの皇子は左に、ミカゲなどの皇女や姫君は右に、住まっている。




皇族の居住区は、一般の天貴人は決して立ち入ることのできない禁忌だが、大臣や納言、皇室と姻戚関係のある者たちは、この大廊までは自由な昇殿を許されているのだ。





角を曲がる直前、ぼそぼそとした話し声が聞こえてきた。