「―――な、なんですって?
影宮が………わたくしのカグヤが、いなくなってしまったというの?」
アサハが呆然としたように呟く。
「仰る通りでございます、妃殿下………」
アサハは重い身体を引きずるようにして、寝台から降り、タエの傍らに歩み寄った。
「いなくなるなんて………ありえないわ。
だって、まだ生まれて間もない赤子よ。
自分でどこかに行けるはずなどないわ。
きっと、何か手違いがあって、あなたの代わりに誰かが世話を見ているのよ」
自分自身を落ち着けようと、震える声でそう言った。
しかし、タエは涙を浮かべた目を上げ、アサハを見ながら首を振る。
「………いいえ、いいえ。
違うのです。
もう既に、全ての女官たちを一箇所に集めて、調べたのです。
誰一人、影宮さまのお世話をして差し上げている者も、そのお姿を拝見した者も、ございませんでした………。
影宮さまはーーーかどわかされてしまったのです」
影宮が………わたくしのカグヤが、いなくなってしまったというの?」
アサハが呆然としたように呟く。
「仰る通りでございます、妃殿下………」
アサハは重い身体を引きずるようにして、寝台から降り、タエの傍らに歩み寄った。
「いなくなるなんて………ありえないわ。
だって、まだ生まれて間もない赤子よ。
自分でどこかに行けるはずなどないわ。
きっと、何か手違いがあって、あなたの代わりに誰かが世話を見ているのよ」
自分自身を落ち着けようと、震える声でそう言った。
しかし、タエは涙を浮かべた目を上げ、アサハを見ながら首を振る。
「………いいえ、いいえ。
違うのです。
もう既に、全ての女官たちを一箇所に集めて、調べたのです。
誰一人、影宮さまのお世話をして差し上げている者も、そのお姿を拝見した者も、ございませんでした………。
影宮さまはーーーかどわかされてしまったのです」



