天と地の叙事詩Ⅲ Epic of the Ether

わくわくとした様子でそう言うチキュを、タツノは参ったように見つめる。





「あのなぁ………お前。


子どもって、どうやったらできるのか、ちゃんと知ってるのか?」





あまりにもあっけらかんと、「早く産みたい」などと言われて、女あしらいは慣れているはずのタツノも、さすがに戸惑ってしまったのだ。




しかしチキュは、屈託もなく答える。





「へ? チューだろ?」





タツノは項垂れた。





………しかし、とりあえずその話は後だ。





「あのな、アカネ。

そもそもな………。


女の人が子どもを産むためにはな、身体の準備が整う必要があるんだ」





「ほうほう、準備?」





チキュは興味津々といった顔でタツノの話を促す。