天と地の叙事詩Ⅲ Epic of the Ether

「あっ!!

そういえばオレって、女だったよな!?」




チキュは突然思いついたように叫んだ。



タツノは困惑しながらも頷く。




「てことはオレ、女なんだから、赤ちゃん産めるのか!?」




チキュは期待に満ちた眼差しでタツノを見上げる。





「あ、………ああ、そうだよ。


お前は子どもを産める性だ」





タツノは顔を歪めつつも認めた。



するとチキュは、ぱあぁっと満面を輝かせた。





「まじでーーーっ!?


やったぁーー!


オレ、子ども好きなんだよ!

だって可愛いもんな!



………そっかぁ、オレって、子ども産めるのかぁ。


嬉しいなぁ。

早く産みたいなぁ〜〜〜」