「一体なんの話してんだよ?
タツノ、サヤ。
なぁなぁ、空に浮かんでるのとは違う月のもの、って、何なんだ?」
無邪気そのものの表情で、そう訊ねて来る。
「ま、まぁ待て、アカネ。
あとでな………」
タツノがそう言うと、チキュは「ふぅん?」と首を傾げつつも、黙った。
「あの、タツノ様」
サヤが唐突に口を切る。
「ん?」
「確証はございませんけど………。
こんな話を聞いたことがあります」
「なんだ」
「女性の月のものは、心の持ちように大きく左右されるとか………。
お客様が来ては困る、来るはずがない、と心から強く思い込んでいると、本当に来ないことがあるのだそうです」
「ほぅ………」
俄かには信じがたい話だった。
だが、女性の身体について何かと不思議なことが思い当たる節もあるタツノは、(そんなこともあるのか?)と考える。
タツノ、サヤ。
なぁなぁ、空に浮かんでるのとは違う月のもの、って、何なんだ?」
無邪気そのものの表情で、そう訊ねて来る。
「ま、まぁ待て、アカネ。
あとでな………」
タツノがそう言うと、チキュは「ふぅん?」と首を傾げつつも、黙った。
「あの、タツノ様」
サヤが唐突に口を切る。
「ん?」
「確証はございませんけど………。
こんな話を聞いたことがあります」
「なんだ」
「女性の月のものは、心の持ちように大きく左右されるとか………。
お客様が来ては困る、来るはずがない、と心から強く思い込んでいると、本当に来ないことがあるのだそうです」
「ほぅ………」
俄かには信じがたい話だった。
だが、女性の身体について何かと不思議なことが思い当たる節もあるタツノは、(そんなこともあるのか?)と考える。



