その屈託のない仕草に、タツノはやはり不安を隠せない。
「………なぁ、アカネ。
ちょっと、訊きたいことがあるんだが」
「ん? なんだ?」
チキュはまたもや欠伸をしながら、寝台から下りる。
「うー、さぶ。
なんか寒いな、今日は」
などとぶつくさ言いながら、防寒のための上衣を探しに衣装台へ向かうチキュを、タツノは追う。
「あのな、アカネ」
「だから、なんだよっ」
チキュは愛想のない声で答える。
タツノは構わずに続けた。
「一つ、確認しておきたいんだが」
改まった口調でタツノがそう言うので、見つけた上衣を肩に羽織りながら、チキュはきょとんと目を上げた。
「なんだよ」
「………お前。
月のものは、ちゃんとあるんだよな?」
タツノが声を低くしてそう訊ねると。
「………はぁ?」
チキュは、素っ頓狂な声を上げた。
「………なぁ、アカネ。
ちょっと、訊きたいことがあるんだが」
「ん? なんだ?」
チキュはまたもや欠伸をしながら、寝台から下りる。
「うー、さぶ。
なんか寒いな、今日は」
などとぶつくさ言いながら、防寒のための上衣を探しに衣装台へ向かうチキュを、タツノは追う。
「あのな、アカネ」
「だから、なんだよっ」
チキュは愛想のない声で答える。
タツノは構わずに続けた。
「一つ、確認しておきたいんだが」
改まった口調でタツノがそう言うので、見つけた上衣を肩に羽織りながら、チキュはきょとんと目を上げた。
「なんだよ」
「………お前。
月のものは、ちゃんとあるんだよな?」
タツノが声を低くしてそう訊ねると。
「………はぁ?」
チキュは、素っ頓狂な声を上げた。



