いじめ。そして、親友。

『もういいか?入っても』
『うん。大丈夫。』
栞がそう答えた。
優貴だ。こんな姿見せたくない。
『大丈夫か!?手首にあとついてるし。何があったんだ?』
『話したくない。』
『そうか。無理しなくて話さなくても大丈夫だから。』
拓樹におんぶされて、知らない場所に連れてこられた。

その日は友達の家に泊まると親に伝えて、優貴の家に泊まった。

手首の傷も消えて、顔の腫れも、アザもだいぶ治った。

『なんかあったら、俺に言えよ。これ約束な』
『うん…』

私は優貴の家で休みの日は過ごした。