大好きだったカレにフラれて、体から全部の力がなくなって、へたりこんでいたあの時。
拓が、気づいてくれていなかったら…
あの瞬間が少しでもずれていたなら…
それ以前に、私があの元カレと付き合っていなかったら、拓に出会うことはきっとなかった。
その点では、元カレに感謝だ。
こうして、もう記憶から消してしまいたいことも、拓のおかげで、なくちゃいけないことだったんだなって思えるの。
誰かが言った、モノクロな私の世界に入りこんだ鮮やかな色彩。
それは元カレじゃなくて、拓になった。
拓が、私の世界を色鮮やかに染めてくれる。
拓がいれば、私は私でいられる。
背伸びしなくて、いいんだ…

