じんわりと目頭まで熱くなってくる。 そんな私に気づいた拓はハハッと軽い笑い声をあげた。 「なによ、笑って…」 「……ほら。」 拓はポケットからあるものを取り出して、私の頬にそっと当てた。 「泣いてるし。」 私の頬には瞳から溢れた涙が伝っていた。 拓はそれを、あのハンカチで拭う。 「あ…ハンカチ……」 せっかく返したのに、拓のハンカチはまた、私の涙を吸い込んでいる。