「んー…なんか、とりあえず、ごめん。」 そう言って苦笑いした拓。 それでもなお、きょとんとする私を見て、大きく深呼吸をして、話を切り出した。 「あのさ、今日こうして誘ったワケなんだけど…」 ワケっていえば、そう言えば、私、なんか忘れてるような…… 「あぁ!」 「へ?」 突如大きな声を出した私に、拓は戸惑った様子を見せた。 「いや、あの、これ……」 そう言うと私は、バッグの中をガサゴソと漁り、目的のモノを見つけると、それを拓に差し出した。