それと同時に、女子高生たちの反応も敏感に感じ取った。 目が釘付けになったのがわかったから。 だって、彼は… 私の元カレは、かっこいいから。 もちろん、拓も十分にかっこいいんだけど、拓とは違ったかっこよさが元カレにはある。 「なに、愛奈、カテキョのバイトでもしてんの?」 元カレは、拓と女子高生たちを見渡してそう問いかけてきた。 「いや…その……」 「でもなんか忙しそうだし?デートでもしようよ。俺、今日夜まで空いてるし」 夜まで空いてる… 元カレの目的がわかったような気がした。