「…………え?」 その声に聞き覚えがあって、瞬間的に後ろを振り返った。 だってその声は…… 「あ、やっぱり愛奈だ」 『めんどくせーな』 あの声だったから。 「おはよ。あ…こんにちは?」 「…っ」 涼しく笑うその笑顔に、私は激しく動揺した。