拓さん…裏表あったんデスネ。 唖然として彼らを見つめていると、女子高生のうちのひとりが私に目を止めた。 鋭い目付き… きっとこの子、拓のことが好きなんだなって思った。 「たっくんー、この子だれ?」 「あーこの人はー……」 拓の説明が終わらないうちに彼女は言葉を続けた。 「もしかして妹?」 いもっ……妹?デスカ? 「くっ……」 拓が小さく吹き出したのがわかった。 表の姿である¨王子様¨を必死に保とうとしてる。