じわっと涙が滲んできたところで拓に名前を呼ばれた。 「料理きたけど?」 そう言う拓は今まさにサンドイッチにかじりつこうとしていた。 「あ…ありがとう」 あーほんと、トリップ注意だ、私。 アイスティーを一口飲んでからクリームパスタを口に入れた。 「…おいしい」 その美味しさに思わず口から感想がこぼれた。 「ふっ…よかった」 拓はニコッと私に微笑みかけて、またサンドイッチにかじりついた。 そういえば… 「ねえ、オムライス先に食べないの?冷めちゃうよ?」