フラれ女と男子高校生



私はアイスティーとクリームパスタを注文した。


「俺はコーラとオムライスとサンドイッチ。」


ウェイターさんが「かしこましました」と去っていったあとで、私は呟いた。


「…いっぱい食べるんだね」

その細いモデル体型の体のどこに入っていくのだろう。

「いや、普通じゃね?」

「そう?」

「だって俺、食べ盛りの高校生だぜ?」

「…そっか。」

「ほんとはもう一品食べたいとこだけどさ、」

「そそ、そうなの?」

変にどもった私を見て、拓はククッと喉を鳴らして笑った。