番号を交換したあとで、拓がさりげなく私の家の方向を聞いてきた。 コイツ、私より大人だなぁ… そりゃあ、背が高いってこともあるのだろうけど。 背が高いと、景色が違って見えるのかな。 周りからの視線も、きっと変わるだろう。 拓に家の近くのコンビニまで送ってもらって、私は小さいパックの牛乳を買って帰ろうと決めた。 拓は私にハンカチを返したくなったら連絡するようにって、3回ほど念を押して、これまた3回ほど振り返りながら去っていった。 どっちが年下なんだか…… いや、それより……私は子供か。