生徒指導室、テニスコート、保健室・・・ 学校のいたるところをみて、百合は階段を上っていた。 「あ、屋上か。」 百合が最後にたどり着いたのはおくじょうだった。 「・・・きもちいい。」 おだやかな風が吹いている。あまりに気持ちが良くて、百合は目を閉じた。