ダブル・ブレイカーズ01

(うん。それから、)

「タイムアップ」

彼方は呟いた。

そして、彼方とアスタリスクに戻った。

「―――――――――」

「カナ、チケットは?」

「ほらよ」

彼方はチケットを見せた。

「っても、何これ」

「ギャンブルへの招待状さ。多分ね」

「じゃ、行くわけ?」

「ストップ。罠だと思わない?」

「だーかーら、行くんだってば!」

「なるほど!あえて、行くのかい?」

「そういうこと!何かあったら、オレが打ち消すし」

「一理あるね。どうやって行くのかな?」

「っ!」

彼方はチケットを下に落とす。

「カナ?」

「――――――――――――何?」

彼方は、自分の指を見る。

指が血で染められていた。

『なるほどね。』

声が聞こえた。


男の声だ。