ダブル・ブレイカーズ01

「一階の本棚の下!」

「わかった。何があったのか、説明しなさいよね?」

「わかったよ」

彼方たちは女性を連れて、室内に向かう。


「これで、よし!」

さくらは絆創膏を女性につける。

「すいません――――――」

「大丈夫ですよ。あたし、器用ですし!」

「それよりも、カナの発言が気になる」

「シマって猫の飼い主」

「末吉千代と申します」

「千代さんっと。ご依頼ですか?」


「はい。シマをお助けいただきありがとうございます」

「いえ、オレは仕事ですよ。それで、ご依頼とは?」

「娘がいなくなるんです」

アスタリスクの眉がぴくりと動く、

「戻ってこられましたか?」

「はい。しかし、乱暴な子になったんです」

「乱暴?」

「優しい娘だったんです」

千代は呟いた。

「――――――――――――」

彼方は無言でキッチンに向かった。

「彼方くん?」