ダブル・ブレイカーズ01

「さくらちゃん?」

「うわっ!」

彼方はさくらの口をふさいだ。

「――――――!ひゃなたくん?」

「少し黙れ、――――――アスタリスク!」

彼方は小声で相棒に言った。

「カナくんとさくらちゃん?何して―――」

「寺井祐也。これは、カナとさくらちゃんのじゃれあいさ」

「じゃれあい?」

「うん。二人は仲良しなのさ。ねぇ、カナとさくらちゃん?」

「そうだよ!」

彼方はアスタリスクに賛同した。

「とにかく、祐也さんは仕事に行く!」

「わかりました。よろしくお願い致します」

祐也はそう言って、事務所を出た。



しばらく、静寂が事務所を包み、

「疲れた」

彼方は残りのコーヒーを飲む。

「やれやれ」

アスタリスクは紅茶を飲みながら、文庫本を読む。

「二人とも?どうしたの?」

さくらは二人に尋ねた。

「どうした、じゃない!」

彼方は叫んだ。