ダブル・ブレイカーズ01

「穏やかじゃないな。それで?」

「いなくなった人々が戻って来たんです!」

「戻る?」

「なんだ。よかったじゃない」

「いや、違います」

「どういうわけだい、寺井祐也?」

「性格が豹変するらしいです」

「豹変って―――――――――」

さくらは絶句した。

「行けば行くほど?祐也さん」

「みたいです」

「オレも見た」

彼方は呟いた。

「カナくん!」

「カナ、どういうことだい?」

「言葉通りさ。いきなり、変なこと言っていなくなったんだよ」

「なるほど」

「彼方くん―――――――――」

「カナ、どうする?」

「情報提供ありがとう。オレらも調べるよ」

「お願いします!」

祐也は言った。

「この人、刑事として大丈夫なの?あたしは不安」

「ま、寺井祐也は顧客さ」

アスタリスクは呟いた。

「祐也さん、用件は以上?」

「あ、カナくん」

「どうした?」

「宝石の盗難事件を覚えてる?」