彼方は絶句した。

「親には相談済みよ?」

「―――――――――――――――」

「あたしも事務所の一員に!」

「わかった!」

「彼方くん?」

「危険だよ?」

「ね、あたしはここの秘密を知ってるんだよ?」

「―――――――――」

「さくらちゃん、意外とちゃっかりしてる」

アスタリスクは呟いた。

「わかった!如月探偵事務所十代目所長の如月彼方が、七瀬さくらをメンバーに認めます!」

「ありがとう」

さくらはニコニコ笑った。

「ったく」

彼方は紅茶を飲みながら、レポートを廃棄した。


「へぇ?」

女はそこにいた。

「派手にやってくれたものね?」

女は呟いた。

「誰かしら」

女は呟いた。

「こんなに壊したくれた人」

そして、

「彼女のエナジーを封じたのは」

女の呟きは、


届かない。